奈良トヨタ株式会社


1942年10月設立。新車及び中古車の販売と点検整備、保険代理業を行う。
『すべてのご縁を生かして地域社会に貢献する』を企業理念とし、「商品は売り込むものではなく、選んでいただくもの」という観点から、本当の意味でのお客様の立場になって考え、お客様から「選ばれるお店づくり」を目指す。
地域社会との接点である社員一人ひとりの健康増進と環境への配慮を重要な経営課題の一つとして捉え、『健康経営優良法人~ホワイト500~』および『エコアクション21』において継続認定される活動を企業の両輪として、経営層もしっかりと参画しながら、この2つを大きな柱として取り組んでいる。

すべてのご縁を生かして地域社会に貢献する

① 健康経営優良法人2023~ホワイト500~の認定について

当社では、社員が健康で生き生きと働くことが、企業の生産性を高め、将来的な企業の成長に繋がるとの考えのもと、「健康経営」に取り組んでおります。その取り組みが認められ「健康経営優良法人~ホワイト500~」に奈良県企業として唯一6年連続で認定されました。
具体的な取り組みとして、40代以降のがん検診を推進し、会社補助で受診を勧め、早期発見・早期治療に繋げるとともに、安心して会社に復帰できる環境づくりを行っています。他にも、同業他社より喫煙率が高いという課題に対しては「卒煙“応援”キャンペーン」と題し、卒煙者だけでなく同じ部署の方へも報奨金を出すなど、チーム一丸となって健康促進に取り組める様々なイベント・セミナーを行うなど、試行錯誤を重ね取り組んでいます。
健康経営を促進するに当たり、健康指標を決め、PDCAを回しながら取り組んでいます。平均残業時間減少、有給休暇取得率の向上などの働き方改革も進み、特定保健指導受診率の向上、喫煙率の低下、運動習慣者比率の上昇など従業員の健康意識・業務パフォーマンスの向上にも繋がっています。

②「エコアクション21」認証について

当社は、地域と地球環境に配慮した企業であり続けるため、環境省認定の「エコアクション21」の認証を全店で取得しております。
取得に向けては、毎日のゴミの計量、事務所内のゴミ箱の削減、昼休みの電気消灯、電気使用量の把握など、身近にできることから始め、見える化に取り組みました。それを基に、企業として把握するべき項目、取り組むべき項目を明確化し、CO2削減、省エネ、リサイクル、自然共生活動などに取り組んでいます。

 自然共生活動(生態系保全)では、1992年より「まほろばクリーンキャンペーン」を開始し、2022年で31回目を迎えました。その他にも、社用車利用における「エコドライブキャンペーン」、「奈良トヨタソーラーファーム」の稼働やグループ全社LED化など省エネ・自然エネルギー発電等の促進を行っております。また、整備工場では、必要な量だけ給油・廃油ができ、油漏れがない「オイル圧送システム」を導入し、環境保全だけでなく、作業効率の向上にも繋がっています。
合併により規模が大きくなったことで、審査における要求水準も高くなっていますが、環境における側面から経営におけるチャンスと捉え、長期的な視点に立って課題に取り組んでいます。

まほろばクリーンキャンペーン

③ レストアプロジェクトによる技術伝承について

 当社のレストア(復元・再生)プロジェクトは、技術の伝承はもちろん、日ごろスポットライトが当たりにくいエンジニア達に活躍の場を設けたいという思いもありスタートしました。プロジェクトは有志を募って実施されるため、新入社員でも参加でき、多様な年代・他店舗のメカニックと交流できるのが特徴です。また、発足式・中間報告・完成報告会などの式典もプロジェクトメンバーが主体となって行うため、整備だけに留まらず、プレゼンや企画・運営など様々な経験を得られることから仕事のやりがいを感じられる人気のプロジェクトとなっています。
現在の車は、診断機を繋いでコンピューター診断することで、不具合系統を把握することができますが、その問題点を絞り込むためには、経験と技術に頼る部分が多くあります。古い車の全ての部品を取り出し、清掃・修理・復元することによる車の基本的な構造や仕組みの理解が修理・整備技術の向上に繋がります。仕組みを理解することで、機械動作が読み解け、関連する動きにも目を向けることができるため、的確な修理・整備が可能となります。さらには、故障した際に製造側にフィードバックできる情報の質も高くなり、新モデルなどで安全で故障しにくい車づくりにも活かされています。
また当社では、レストアプロジェクトで復元・再生されたトヨタの名車群をご覧いただけます、自動車博物館「まほろばミュージアム」を開設しております。

レストアプロジェクト
作業の様子

④ 地域社会への貢献活動について

 川上村が取り組む“水源地の村『未来への風景づくり』”への植樹活動をはじめ、奈良県・奈良市への感染症患者搬送車両の寄贈や県内で行われる各種イベントへの協賛、神社仏閣支援や文化財保護など地元奈良ならではの必要な社会貢献活動に力を入れて取り組んでいます。
 2022年3月には奈良県と「災害時における外部給電可能車両等の貸与に関する協定」を締結しました。奈良県内において災害が発生した場合に、避難所等に外部給電可能な車両を提供し、電力供給の協力を行うもので、奈良県と奈良トヨタグループが相互に連携し、円滑な災害応急対策を実施することを目的としたものです。
 その他にも、田原本町の唐古・鍵遺跡史跡公園での「アウトドア&防災フェスティバル」や「奈良マラソン」「星空教室」など給電車を使ったイベントやデモンストレーションを行い給電機能の魅力や使い方を説明し、防災に向けた取り組みを行っています。
 奈良トヨタグループでは、お客様・社員・社員の家族、取引先、環境など、関わる全ての人・モノとの一期一会のご縁を大切に企業活動を行い、企業の発展・繁栄を通じて地域社会に貢献することを企業理念と掲げ取り組んでおります。

(奈良県との協定締結式)
(川上村での植林の様子)
奈良トヨタ株式会社
奈良本社/奈良市南京終町2丁目269番地
設立/1942年
業種/自動車販売修理業
URL:https://www.naratoyota.jp/