株式会社南都銀行

　地球温暖化の進行に伴い、自然災害が増加・激甚化するなか、カーボンニュートラルの実現に向けた取組が世界的に加速しており、気候変動が社会全体に与える影響は日ごと拡大しています。
　南都銀行グループにおいても、「地域と共に発展するサステナブル経営」の実現を目指し、自らの脱炭素化に取り組むとともに、お客さまの脱炭素化の取組支援を通じて地域の発展への貢献に努めています。
　現在、大企業を中心に脱炭素に向けた取組が加速しており、その影響はサプライチェーンを構成する地域のお客さまの喫緊の経営課題として顕在化しつつあります。当行グループは地域やお客さまの脱炭素化をリードするべく、お客さまの脱炭素に向けた資金ニーズへの対応やSDGs導入コンサルティングサービス、CO₂排出量可視化・削減サービスなどのソリューションを積極的に展開し始めています。

　また、当行グループにおいても、昨年賛同表明しましたTCFD提言に沿って、気候変動問題に関する機会とリスクを特定するとともに、当行グループ自らの取組としてCO₂排出量を2030年度に2013年度比50%以上削減させる目標を設定しています。

　お客さまのCO₂排出量削減に向けた取組への支援として、e-dash株式会社（三井物産株式会社100%子会社）と提携し、サービスプラットフォーム「e-dash」を活用することで、お客さまのCO₂排出量に関する現状把握から、削減目標の設定、削減に向けたアクションまで一気通貫に手軽に行うサービスの提供を行っています。　　

　その他にも、お客さまのSDGsへの取組状況を診断、SDGs行動宣言をサポートする「SDGs導入コンサルティングサービス」も提供しています。このサービスは、東京海上日動火災保険株式会社より提供を受ける「診断ツール」に基づき、お客さまのSDGsへの取組状況を確認し「診断レポート」を発行するとともに「SDGs行動宣言」をサポートいたします。

　これらの各種サービスを通じて、お客さまが抱える課題について解決策をご提案することでSDGsへの取組を支援しています。

副業制度の導入

当行では、銀行業務だけではなく、業務外活動を通じて得られる多様な経験、高度な専門性やスキル、人脈、ネットワークが不可欠であるとの考え方に基づき、2021年4月から副業制度を導入しています。

④ジェンダー平等などのダイバーシティ推進

　女性を含む多様な人材の活躍推進に向けて、意識改革に取り組んでいます。
2021年度は、固定的な性別役割分担意識や無意識の思い込みの解消などを目的として、全職員に「アンコンシャス・バイアス研修」を実施しました。

　地域経済の発展を目的とした新会社「奈良みらいデザイン㈱」を2021年4月に設立しました。
同社は、古民家再生や奈良県内の名産品を販売するECモール「ならわし」の運営など、賑わいのあるまちづくりや、事業の創出、販路拡大支援を行っています。
　また、2021年11月にはアグリ事業部を立ち上げ、ロボット技術やICTを活用したスマート農業にも取り組み、農業の成長産業化と地域の活性化を目指すなど、銀行業務の枠に捉われない事業展開により、地域課題の事業化による解決に取り組んでいます。